【高校野球】ケガ予防のチェック~オーバーヘッドスクワット~

Functional Movement Screenの中に含まれるテストの一つであるオーバーヘッドスクワット。このスクリーニングテストは投球障害と関連があることが明らかになっており、現場でも簡単に行うことが出来る評価の一つです。

目次

  1. チェックポイント
  2. まとめ

チェックポイント

肩幅程度に足を広げた姿勢から上肢を拳上させ、上肢拳上・胸椎伸展位を保持した姿勢でスクワット動作を行う。
踵を床面に接地させること、Knee-inやKnee-outがないこと、大腿が水平面より低い位置まで下がっていることを確認し、全ての条件をクリアしている場合を良好と判断する。
不良例の多くは胸椎伸展可動域の低下や股関節屈曲可動域の低下、腸腰筋の筋力低下などにより上肢拳上時に骨盤前傾・胸椎伸展が不十分であるケースが多く、投球動作の乱れに繋がる可能性があるため、不良例には以下に示す評価から、問題点を抽出していく。

オーバー前

図1:オーバーヘッドスクワット良好例(前方)

オーバー横から

図2:オーバーヘッドスクワット良好例(側方)

 

オーバー図

表1:投球障害を呈する群はDeep Squat(オーバーヘッドスクワット)が低値を示す

下記の記事も合わせてお読みください!

 

 

 

投球障害の選手はこのテストが不良な場合が多いです。

ポイントは

  • 股関節
  • パワーポジション
  • 胸椎の動き

です!
まずはスクリーニングテストとして本評価を行い、その後、各関節に動きを詳細にチェックすることで問題点を明らかにしていきましょう!

この記事の作成者


内田智也内田智也
Tomoya Uchida

理学療法士

兵庫県明石市出身、理学療法士としてスポーツクリニックで勤務しながら、大学で三次元動作解析による投球動作の研究を行い、様々な論文を執筆している。これまでに小学生からプロ野球選手まで幅広い年代の治療やトレーニング指導を行っており、高校野球部のトレーナーとしてチームサポートも行っている。


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