野球選手に必要な栄養!高強度運動後の最適なエネルギー補給のコツ

戦略的リカバリーを実践していくためには、前に紹介したように各疲労状態に応じたリカバリーの実践が必要になります。

疲れを残さない!疲労回復(リカバリー)の基礎知識

その一つとして絶対的に必要なものが「エネルギー補給」になります。
エネルギー不足を車で例えると、ガソリンが枯渇してしまった状態です。
すなわち、いくらドライバーが元気(脳が元気)でエンジンやタイヤも最適な状態(体力が良い状態)だとしてもガソリンがなければ動きません。

エネルギーの主要になるものは糖質であり、炭水化物から食物繊維を除いたものがいわゆる糖質です。
糖質は血糖値を一定に保つために必要不可欠なものです。
この糖質が体内でブドウ糖などの糖類に分解され、その後使用されないブドウ糖はグリコーゲンとして筋や肝臓に蓄積されます。
実はこのグリコーゲンが重要であり、グリコーゲンの枯渇が仕事効率の低下、集中力の低下、自覚的な疲労感の増大に強く影響します。

特に野球の練習は1日中行われ、試合も3時間を要することもあるため、エネルギー不足からの疲労を招きます。
このような状況にならないためにも糖質の摂取が疲労回復(リカバリー)として必要不可欠なのです。

この裏付けとなる代表的な研究があります。
図Aを見ると、糖質摂取が総エネルギー量の60%以上の場合に比べ40%以下だった場合は、3日間の連続した運動後の筋グリコーゲン量が明らかに低下していると分かります。
つまり、糖質摂取量が少ないと筋グリコーゲンとして蓄えられる量が少なくなり、先ほど述べたように自覚的疲労感が強くなるのです。

筋グリコーゲン

 

この記事の作成者


笠原政志笠原政志
Masashi Kasahara

国際武道大学体育学部・大学院 准教授
博士(体育学)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
日本トレーニング指導者協会認定上級トレーニング指導士

千葉県習志野市出身。スポーツ選手の傷害予防と競技力向上に関するコンディショニングを科学的に捉えたアプローチを実践し、現場と研究の橋渡しの役割を担っている。特に今まで経験値による指導が多かった野球選手のコンディショニングについてを、客観的に示した上でのアプローチ方法について研究したものを現場に提供している。


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