【高校野球~】投球障害予防!下半身を安定させるポイントとは?

野球は下半身だ!という言葉を耳にすることは多いですよね。

今日はその重要性をデータで示していきます。

目次

  1. 1.投球動作におけるステップ脚の役割
  2. 2.下半身機能のチェック方法
  3. まとめ

投球動作におけるステップ脚膝関節の役割は「身体の固定」および「エネルギー発揮」の二つに分けられます。

Ⅰ.身体の固定
ステップ脚の筋活動を検討した報告の中で、Foot Contact以降は大腿四頭筋の筋活動が高まることが報告されています。この筋肉は様々な動きの中で「ブレーキ」の役割を果たすことが多い筋肉で、軸足からの体重移動による加速度を回転運動に変換するために重要な役割を果たします。

Ⅱ.エネルギー発揮
次に、ステップ脚の膝関節の動きは球速に関連することも報告されています。これは、踏み込んだ脚の膝関節をボールリリース時に伸展することで発揮されるエネルギーがボールのスピードを高めると考えられています。
そこで今回は投球動作を三次元動作解析により分析し、そのデータから投球時に肩関節にかかるストレスを算出し、そのデータから肩関節への負担が大きい選手10名、肩関節への負担が小さい選手10名をピックアップし、その選手の下半身の動きを比較しました。

その結果、肩関節の負担が大きい選手は「Ⅰ.身体の固定」に関与する大腿四頭筋の機能が不十分であるという結果が得られました。

写真に示す通り、良好な投球動作では、踏み込んだ脚の膝関節を固定することで安定したステップ動作を可能にし、肩関節の負担を小さくしています。

良好な下肢

一方で、不良な投球動作では、踏み込んだ脚の固定性が不十分であることから、上半身に頼った投球動作になり、肩関節の負担を大きくしていると考えられます。

不良な下肢

この動きはステップ脚の接地後の膝関節の動きに着目すると見えてくるものです。
踏み込んだ脚が固定されているか?膝がふらつくような動きが入っていないか?
その辺りに着目して、選手の投球動作をチェックしてみてください。

次に、そのチェック方法です。

方法は簡単で、両手を組んだ状態で20cmの台から立ち上がり、座ることが出来るかをチェックします。

台からの立ち上がり

ポイントは座る動作でふらつかないことです!この時に働く筋肉が先に述べた「Ⅰ.身体の固定」にとって最も重要な役割と示すため、意識してみてください。

以上が投球動作の下半身を安定させるポイントです!

20㎝の台から片足で立ち上がれるか(基礎;30㎝の台)

 

まとめると

投球動作においてステップ脚接地後の膝関節の動きに着目すること

その機能のチェックポイントとして

20cmの台から安定して立ち上がり、座ることが出来るかをチェックすること

です!

皆さん、一度トライしてみてください。

この記事の作成者


亀山顕太郎亀山顕太郎
Kentaro Kameyama

理学療法士
スポ・ラボ(一社)代表理事

神奈川県横浜市出身、理学療法士になってから様々なデータよりケガをしている選手の特徴を調べ、学会にて報告。
石井医師とスポ.ラボを立ち上げてからは、4000人以上のデータを収集し解析。前向きに追跡調査をすることでどのような選手が怪我をするのかを研究している。また、研究の様子を報告しているfacebookでは、3万人以上のフォローワーがいる。


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