肘への負担を減らせ!薬指がしっかり使えているかチェック(上級)

ひじを痛める原因の一つに指がうまく使えていないということがあります。指のポイントはいくつかありますが、その一つが薬指です。

チェック方法として投げる側の薬指以外の指を伸ばした状態で、反対側の手で固定します。その状態で、薬指を第2関節から曲げていきます。しっかり、第一関節を伸ばしたまま、第2関節を曲げられればokです。

次に、投げる側の薬指と小指の第一関節に、反対側の人差し指を当てます。その状態で、人差し指を巻き込むように薬指と小指を第一関節から曲げていきます。しっかり、第一関節から曲げられればokです。

最後に前腕(ひじから先)の軸が薬指にあるかをチェックします。
投げる側の薬指を反対の人差し指の上に乗せます。そのままパタパタと腕を回してみましょう。中指と比べてどうでしょうか?特に変わりがなければokです。

極端に、薬指が軸だとやりづらくなるという人は、しっかり普段から練習しましょう。ボールは人差し指と中指で投げるので、薬指を軸にできると球威が増します。また、薬指を軸にした方が、ひじへの負担が減ってくることも。

どんなに投球フォームを整えても、指が使えていないと力がボールに伝わりません。球速アップどころか、怪我の原因にもなってしまいます。できない人はしっかり練習しましょう。

この記事の作成者


亀山顕太郎亀山顕太郎
Kentaro Kameyama

理学療法士
スポ・ラボ(一社)代表理事

神奈川県横浜市出身、理学療法士になってから様々なデータよりケガをしている選手の特徴を調べ、学会にて報告。
石井医師とスポ.ラボを立ち上げてからは、4000人以上のデータを収集し解析。前向きに追跡調査をすることでどのような選手が怪我をするのかを研究している。また、研究の様子を報告しているfacebookでは、3万人以上のフォローワーがいる。


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